新規登録 ログイン
テーマ:「花、華、ハナ」。<花>にもいろんな意味がありますよね?
greentea_0215 投稿 - 2015/11/06 更新 - 2015/11/17 2 Comments 603 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
じわり眠る繁華街 黄色い足の蜘蛛の群れ
尻尾千切れた鼠がウタウ ただ滑稽な花のウタ

濁ったネオンに白く照らされ
汚水のグラスで渇きを癒し
瑠璃の響きで辛酸をなめ
泥に塗れて一人立つ

「さぁ おいで 僕の元へ」
ある日太陽がやってきて
彼女をさらう 光の下
花弁を散らす熱の下

嗚呼 君は なんて 愚かで 美しいんだろう

その手を伸ばしても 爪は地面を掻くだけ
壊れて散るのなら 瞳を瓶に詰めて
色は匂うけれど ただ底へ

ずるり堕ちる井戸の中 黒く苔むす蛇の腹
背中破れた蛙がウタウ ただ醜悪な哀のウタ

「さぁ 無様に 枯れそうだ」
ある日太陽が吐き捨てて
彼女を落とす 夜の中
茎を腐らす夜の中

嗚呼 君は なんて 愚かに 死んでいくのだろう

その根を這わせても 土は鉄に固まり
狂って切れ切れに 喉も腕も千切れ
色は匂うけれど ただ底へ

その手を伸ばしても 爪は地面を掻くだけ
壊れて散るのなら 瞳を瓶に詰めて
色は匂うけれど ただ底へ
タグ :
*
[ 編集 ]

2 Comments

yumemigati3yumemigati3
2015/11/07
はじめまして、さくと申します。

独特の世界観が印象深いですね。これからも期待してます!
greentea_0215greentea_0215
2015/11/17
はじめまして。コメント頂きありがとうございます。

世界観を評価していただけて嬉しいです!精進してまいります^^
Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録