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9月の風はここちよく冷たくて堤防の上で夕焼けを眺めてる
kazumi_yuu 投稿 - 2015/09/05 更新 - 2015/09/15 3 Comments 758 Views
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ねぇあなたと出逢った海の家も
あぁ取り壊されて跡形もなくなっちゃった

ねぇあなたが走った砂の上に
くぼんだ足跡も流されて追えなくなった

9月の風はここちよく冷たくて
堤防の上で夕焼けを眺めてる
笑い声が近くで沸き起こる
あなたがいればわたしも笑えたかな

はじめてあなたと逢った時
懐かしい香りがしたんだ
少しだけでもそばにいたい
そう思って通った砂浜


ねぇわたしと交わした約束とか
大事にしてくれて本当に嬉しかったよ

ねぇわたしと未来を話した時
あなたの眼の中にわたしがいないと気づいた

砂浜までの道のりは複雑で
あなたの後ろじゃなきゃ迷ってしまう
同じ海で同じ時間を過ごしたね
それだけあれば幸せと思ったの

悲しい空したその日にも
パラソルを広げてくれたね
七色の下にいられたら
わたし何も怖くなかった


はじめてあなたと逢った時
懐かしい香りがしたんだ
思い出だけを残したまま
街へ帰っていったんだね

優しい顔したその人は
訪れる別れを知ってた
わたしも解っていたけれど
なぜか涙とまらないよ

どうか思い出して

ねぇあなたがわたしを忘れるよう
わたしも去ってくよ 暑かった夏を連れ去って

3 Comments

python357python357
2015/09/06
暑さ、寒さも彼岸まで……といいますが……

あなたの久しぶりな登場に相反して?

な、なにこの、
想い出の中でしか生きられないことを悟った主人公の感、有り有りというか
幼馴染止まりというか……に受けとってしまった

泣けるじゃないよ、ちょっと

いいから、その相手をお殴りなさいな。絶対に忘れられないように;

なんて……相変わらず、おバカな夢芽でした☆ミ
SakSak
2015/09/12
お久しぶりです。

夏の終わりをしっとりと感じさせてくれる詞ですね。
切ない感じがいい味を出しているなと思います。
kazumi_yuukazumi_yuu
2015/09/15
夢芽さん、Sakさん、コメントありがとうございます。
そしてお久しぶりです。そうです、かなり久しぶりの登場でした。

海を見ていて、ぼーっとしたまま綴っていたんですね。
まさしく夏の終わりを体感した!って感じで。
特に誰かと(´∀`*)ウフフな夏を過ごしたわけではないんですけどね(;・∀・)

一応設定としては、彼(=リゾートバイト)に恋愛してしまった「わたし」。
彼はひと夏の恋を楽しんだだけっていう男で、オンナの敵なわけです。
その辺りをうまーく隠しつつ、センチメンタルに夏を描きたかったので、しっとりと感じていただけてよかったです!!ありがとうございます!
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