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灰色の長方形を敷き詰めただけの分際で
いつからか楽園のフリをするようになった
冷たい都会(まち)の片隅で
誰が何を かみ殺していようと
かまうものか かまうものか かまうものか
まるで蝉時雨みたいに 耳の奥で一晩中
鳴り響いている ノイズは
こんな冷たい場所じゃ 生き抜けない 生き物たちの
嘆きにも似て
鈍色の生態系を突き詰めただけの分際で
気がつけば完全なフリをするようになった
冷たい僕の片腕は
その日誰も 救い出せなかろうと
知ったことか 知ったことか 知ったことか
それは蝉時雨みたいに 僕の奥で一晩中
鳴り止むことの無い ノイズは
こんな冷たい夜は やりきれない 孤独な犬の
遠吠えのよう
聞こえないフリ 聞こえないフリ 聞こえないフリ
そうやって、やっていくしかない
そうさ蝉時雨みたいに 僕の心 一晩中
揺さぶり続ける ノイズは
どんな冷たい声も 聞こえないぜ 言い訳めいた
強がりにも似て
嘘吐きにも似て
いつからか楽園のフリをするようになった
冷たい都会(まち)の片隅で
誰が何を かみ殺していようと
かまうものか かまうものか かまうものか
まるで蝉時雨みたいに 耳の奥で一晩中
鳴り響いている ノイズは
こんな冷たい場所じゃ 生き抜けない 生き物たちの
嘆きにも似て
鈍色の生態系を突き詰めただけの分際で
気がつけば完全なフリをするようになった
冷たい僕の片腕は
その日誰も 救い出せなかろうと
知ったことか 知ったことか 知ったことか
それは蝉時雨みたいに 僕の奥で一晩中
鳴り止むことの無い ノイズは
こんな冷たい夜は やりきれない 孤独な犬の
遠吠えのよう
聞こえないフリ 聞こえないフリ 聞こえないフリ
そうやって、やっていくしかない
そうさ蝉時雨みたいに 僕の心 一晩中
揺さぶり続ける ノイズは
どんな冷たい声も 聞こえないぜ 言い訳めいた
強がりにも似て
嘘吐きにも似て
6 Comments
2015/08/15
蝉時雨の特徴をしっかり分析してから書いたのだろうなと思います。
最近はゲリラ豪雨などという言葉に上書きされつつあるせいであんまり聞く機会も減ってきた、時雨。
時雨は冬の季語であり、突然降り、ざっとさる。そういう雨。
その流れを蝉が一斉に鳴くことに見立てて蝉時雨。
ノイズという言葉と合わせて使うっていうのが面白いなぁ。
サスペンス調のアニメのオープニングに似合いそうなくらい
全体的に寂しさと冷たさ、そしてノイズの煩さが出ています。
色々と勉強させていただきました。
ありがとうございます。
2015/08/15
や、そんなに分析してないですけど(笑)、
今回はニッチな所を突くこととメロディ感やリズムを無視してでも雰囲気を出すこと、語感を整えることに意識を向けたため、分析したかのごとくに作り物感が出ていると言う意味では、つっきーさんの指摘もあながち間違いではありませんね。反省。
面白いなんて言っていただいて、かえって恐縮ですよ。
自分もつっきーさんから勉強させていただいてます。
2015/08/16
とってもカッコいい詞ですね。
引き込まれる感じがしました。☆
2015/08/16
カッコ良いだなんてそんな(笑)。でも、とても嬉しいです、励みになります。
2015/08/23
確かに蝉しぐれってあまりにたくさんいて、近くで聞こえると、騒音ですよね(笑)
ノイズっていう形で表現するのもアリな気がします。
2015/08/23
ホントに、田舎だと蝉が夜中まで五月蝿いったら(笑)。
一風変わった雰囲気で作ることになりましたけど、アリですか? うれしいです。
もし機会があったら、一緒にお題で遊んでくださいね~。