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枝分かれした道を いくつ選んで来ただろう
そこから歩いてきた道は 言うほど悪くはなく
舗装もされて少なからず標識もあった
ただ 本当に心から 望んだ道なのか
言葉にできない 表現し難い感情がある
恋心でもなく 不安でもなく 悩みでもない
鶏が先か卵が先かを占うように
辿り着けそうもない行き先を 闇雲に探している
でも もう答えが見つからないなら
こんな旅は終わりにしたい
例えば今の僕が このまま道をそれて 大事なものを捨ててしまっても
道をそれないで 真っ直ぐに歩んだ どこかの僕が持っていてくれますか?
この難解な宝の地図を
もう重苦しいからと 投げ捨てようとしている
こんな僕にも道は続いていますか
「普通は嫌だ」と 子供じみた牙を剥いて
ずっと闘っている 名も無き葛藤と
とても伝えたいのに 届かないと諦めている
でも恋しくて 人に触れたくて 夜に繰り出す
日常に目を背け始めている
いつかの苦痛を恐れてまた 逃避の蜜を吸う
けど このままじゃ誰もいなくなると
初めて恐れを抱き始めたんだ
いつもと同じ帰り道 このまま道をそれて 懐かしいあの場所へ行こうかな
そんな風にして ある種の孤独を か弱い刺激で磨り潰した
明日は何かが変わるかな
ただ逃げ出すことで 変えられることは
目先の事だけだと胸に刻まれた
例えば今の僕が このまま道をそれて 大事なものを失くしてしまっても
この道の先に もっと素敵な形で 咲いていてくれますか?
いつかの"見つけた時"よりも
もう逃げるんじゃなくて 選ぼうとしている
こんな程度じゃ変われたとは言えないけど
いつもとは違う道が見えた気がした
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2015/06/28