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この重さに賭けてみたい
adgonesh3333 投稿 - 2015/05/24 更新 - 2015/05/25 2 Comments 551 Views
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眠気のかけらもない深夜のこと
いくつものアルバム取り出して
また僕は過去を探ってた
輝いていた 景色のパズルピース

夢という扉の入り口を 開ける記憶という鍵
僕は懸命に目を凝らして思い出す
だけど浮かぶのは 苦い苦いモノで
お目当ての輝かしいモノはなく

なんて悲しいんだろう 夢の中だけでも
あの頃に戻りたいのに...

虚ろに見えた所に 少しの幸せがあれば
それを良い夢と呼べるのに
簡単には見えないんだね こんな方法でも
明晰夢なんて夢のまた夢
...夢だけに


もうこんな事はやめておこう
そう思って引っ張り出したone case.
頭がこんがらがってる僕は
大量のCDたちを出迎えた

お久しぶりの挨拶も 言わず片っ端から
プレイヤーに次から次へと飲み込ませる
ヘッドホンから聞こえる 音の迷路
ポップス、ロックンロール、メタル、歌謡曲...

でも耳をかすっては 頭に入ってこない
不意に立ち上がってしまう...

確かに僕を創っていた このアイデンティティーの渦
時が経てば賞味期限切れで
過去のあの感覚を知れずに どんなに聴いても
街の騒音みたいに横切ってく
切ないね ah...


ふと思い出して見た先 紡錘型のシルエット
なんとなく取り出しては その冷えた触感に
この鬱屈な渦が 治まるような気がして

こんな言い逃れが 僕の今の心に
通用するなら...納得できるなら...
この重さに賭けてみたい...

強固な砦のその頂に 置いてみたイエローモーメント
アルバムとCDケースの山に
光を注いだかのように あの憂鬱を吸い込む
そのままこの塊ごと壊してくれ

確かに僕を創っていた あのアイデンティティーの渦
いつかは無くなると思ってた
堂々巡りの心の旅 先に進めず
ずっとくすぶっていたけど
終わりにしたいね 心の旅も...


眠気のかけらもない深夜のこと
何気なしに手に取ったこの重さ
探していた全てのモノが
詰まってる気がした 真っ黄色の檸檬


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2 Comments

yo10yo10
2015/05/25
檸檬ときいて、小説を思い出すのは
歳のせいでしょうか。焦

結構好きな作風でした。

ただ個人的には、
6連目で、更に具体的なミュージシャンの名前だしても
読んでて面白いかな、と思いました
adgonesh3333adgonesh3333
2015/05/25
yo10様、コメントありがとうございます。
仰るとおり、かの小説からこのタイトルを拝借しました。
アドバイスありがとうございます。これから参考にしていきたいとおもいます。
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