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小さな幻想ホラー。
asakist 投稿 - 2014/09/15 更新 - 2017/04/19 2 Comments 238 Views
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翡翠 蛹の 吊り匣
琥珀 月夜の 雫が
叩く 背中の 裂間を
揺すり 蠢き 這い出で来る
その姿

萎れた翅の管に流す
空へと向う為の透き血
時間とともに天に伸ばす
鱗粉写す生の模様

ああ今翔び発つ
蝶の広げた
はねをひとひら
やさしくつかみませう

ああ今翔び発つ
蝶の育てた
はねをひとひら
ひとひらだけを さあもぎませう


瑪瑙 大地の 揺り駕篭
珊瑚 星雨の 瞳が
覗く 肢体の 脱力
堕ちて 蠢き 這い蹲る
その姿

言葉を持たぬ声の呻き
土へと染みるだけの失意
時間を失くしやがて止まる
かたひら残る生の模様

ああ今転がる
蝶を離れた
はねをひとひら
やさしくかかげませう

ああ今転がる
蝶を殺めた
はねをひとひら
ひとひらだけを さあはみませう
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2 Comments

takeshi0601takeshi0601
2014/09/15
こんばんは。はじめまして。

儚くて弱々しいものから優しく、しかし残酷に奪い取る。怖いですね。
しかし、そこから何故か妖艶な場面を想像させられます。
難しい言葉を多用し、作品に深みと厚みを与えているのも素敵だと思います。

この作品大好きです。
素晴らしい作品をありがとうございます。
asakistasakist
2014/09/16
takeshi0601さん
はじめまして、コメントありがとうございます。

健気に実らせた努力の証を、横から無邪気に掠め取る。
子どもの攻撃的な好奇心連続、怖いものがありますよねー
これを繰り返せば少女の背骨から翅は生えるのでしょうかw

難語を使った気はあまりないですが、
お気に召していただけたようで、とても嬉しいです♪
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