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番外編
asakist 投稿 - 2014/05/16 更新 - 2014/05/17 9 Comments 483 Views
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三日月の王国に
一羽だけ鳥が棲む
食べものは硬い飴
キラキラの星の飴

空を見る人たちが
三日月の周辺に
亡くなった人たちの
星がないって騒ぐ

生きるため仕方なく
鳥は食事をしてるだけ
でも 町に棲む人たちは
勝手な鳥を 許さない


三日月の王国の
鳥にある名がついた
人間のたましいを
食い荒らす怪鳥と

そんなこと露知らず
さびしんぼ鳥は棲む
天鵞絨の羽につく
星の飴食べながら

生きるため仕方なく
鳥は食事をしてるだけ
でも 町に棲む人たちは
勝手な鳥を 許さない


三日月の王国に
一隻の船が着く
突然の来客に
驚きと喜びが

星の付く羽広げ
快く迎えると
降りてきた人たちは
鉄色の雨を撃つ

もの言わず雨を撃つ
弾け飛ぶ星の飴
身も羽も血塗れて
驚きと悲しみが

生きるため仕方なく
鳥は食事をしてただけ
でも 町に棲む怪物は
勝手な鳥を 許さない


三日月の王国に
もう誰も棲んでない
ただ星が赤いだけ
血塗れた星の飴…

9 Comments

desertwolfdesertwolf
2014/05/16
 アサキストさん今日は、ところで、
ネットを見ていたら、面白い記事を
見つけました。

「聖書で悪魔による殺人は10件、
神による殺人は最低240万件」海外の反応
http://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/7170025.html

 外国人の考える神様って、凄い残酷、残虐、、、etc
な存在なんですね。日本人が考える神様とは全然違うと
思いました。

 しかし、同じ日本人でも、基本の哲学、宗教、、etcが
違うと受ける感じが違うから大変ですね。

--------------------
 昔から詐欺師の手筋は、事実を幾つも、幾つも、
積み重ねて行って、最後は荒唐無稽な嘘の世界に
引きずり込むと言う物です。

 アサキストさんはもう少し、事実を幾つも、幾つも
積み重ねてから、嘘の世界に引きずり込んだら
どうでしょうか、、、?

 今の侭では、最初から嘘の世界のような気がするので
多くの人の共感を得るのは難しいと感じました。
asakistasakist
2014/05/16
山のウサギさん
こんばんは、コメントありがとうございます。

神は試練を、悪魔は堕落を与える。
死者数と死因、どちらを重視するかはご自由に、ですなw

日本の神も人殺しですw
御霊信仰の祟神、崇徳天皇は大火を起こし、
伊邪那美命は毎日千人ずつ人を殺してます。
240万じゃあ到底足りませんw

他国の神より自国の神を調べてみては?w
日本人が神をどう考えてるか、
理解している風に装わず、見直される必要がおありですねw


『吾輩は猫である。名前はまだ無い。』
すごい文章ですよね。
僕でも私でもなく「吾輩」。
猫と吾輩のギャップで、一文目から惹かれます。
高浜虚子がタイトルを変えたがったのも分かりますねw

で、この一文を、まさか本当の世界だと捉える人って、いますかね?
この嘘の世界から始まる小説は、評価されてないんでしょうか?

虚構が、あたかも実在するかのように表現し、読者に錯覚させるという手法は、
18世紀末のゴシック小説、それ以前から存在していたわけですし、
その小説的手法を詞に取り入れるのは、なんの問題もない文化流入です。
虚構に暗喩が込め、行間に風刺を盛りこむ、これは詞の在り方のひとつですから、
それを理解されてない方は私の詞の対象外ですw
desertwolfdesertwolf
2014/05/16
 瀬を早み岩にせかるる滝川の
われても末にあはむとぞ思ふ  (崇徳院)

 今は考え方が違っても、最後には
一緒になると言う意味ですね。
私の考えが解って貰ってうれしい限りです。(^o^)v
退会済み
2014/05/16
Delete
うさぎ氏、アサキストさんに絡むの巻。
かなりレアなシーンなんじゃないですかこれ。



おとぎ話的な可愛らしい始まりかたとか、
第三者目線で淡々と語られてるのがいいですね。
気味悪くて美しい世界観、相変わらずぞわぞわきます。

鳥の目線では、鳥は仕方なく星を食ってるだけ。
けど人間目線で考えたら、人間も仕方ない。
例えば、お墓のお供え物を片っ端から食うようなやつがいたら、誰だってふざけるなと思う。
そういう気持ちになるのって、墓が死んだ者のためにあることを理解している前提があるからこそなんだけど。
違う文化の中で生きていたり、誰とも接触できない者は理解できないし、生きるためだったらあんま関係ないっていうか。
話がふっとぶようですが、宗教的な争いはそういうことなのかなーとか漠然と考えてしまいますね。

後味の悪さがなんとも気になってまた読み返したくなっちゃって
読み返すとさらになんだか、
「亡くなった人たち」の置いてけぼり具合とか
細かいとこまで気になってしまって。
退会済み
2014/05/16
Delete
またしても途中で送信してしまいました。

飴っていうのも、想像すると寂しいですね。
ひとりぼっちでカラカラ音立てながら飴を食う怪鳥って・・・。
すごい切ない絵ですね。


いろんなこと考えちゃっていろんなこと言いましたが、
何にもまとまってませんねw
すいませんー
asakistasakist
2014/05/16
山のウサギさん
こんばんは、コメントどうもです。

転寝の はたてに見遣れ 逢瀬川
君見つる夢 吾が過ぐ夢    /返歌

山のウサギさんが将来、私の考え方に同調しようとしても、
昼寝した兎は亀に追いつけないのが道理でございますw


えれきまる・もちとろにくすさん
こんばんは、コメントありがとうございます。

薄気味悪い詞は私の得意分野でして、
可愛らしいがゆえのグロテスク、というコントラストは大好きですw

目線の違いというのは怖いですよね。
宗教戦争ってまさにそれでして、同じ宗教内でも、聖典主義か教皇主義かで争ったり、
結局は数的テロルで押しきったり。『汝殺すなかれ』はなかったことにして。
文化を守るための仕方ない行動なのでしょうか。
仕方ないって言葉は、とても便利でとても残酷ですよなぁ
haru07haru07
2014/05/16
ちわーっす♪

アサキストさんの作品…確かに読む側を選ぶよなってw
私なんかはそもそも「この漢字読めねぇ…」ってのもあるし(笑)

おいといて

難しい漢字や言葉を使ってよーとなかろーと
最終的にどの作品にもアサキストさんらしさってのを
確実に感じられるのがスゲェなぁと思います

コレなんかも綺麗で可愛いらしい世界観なのに
思いの外重たいテーマがしっくりハマってて
読後のこのなんとも言えない余韻も
なんかただ可哀想、とか気持ち悪い、とかだけじゃないんですよね…
その辺は多分テーマがしっかりしてるからなんでしょうけど

あ、あと圧倒的な語彙力ね

変な話、ぐんじょーではかなり稀有な部類に入る作家さんだと思ってます
もちろん良い意味でw


鳥にしてみりゃ銃もった人間なんて
そりゃ怪物だわなぁ

目線、視点の違いってホント怖いわ…(´・ω・`)
desertwolfdesertwolf
2014/05/16
ちわーっす♪

 私も明るく、、(^o^)v
作詞ネット、群青堂で何年も歌を
書いていますが、、返歌が返って来たのは
今回が初めてです。嬉しい限りです。

 嬉しいので、何か返歌を送ろうと
思ったので、、ご返事の中に在った
伊邪那美命の歌でもと見つけていたら、
今の若い人は此んな↓、歌を歌ってるの
ですね、暇があったら見て下さい。

【GUMI】 イザナミ討伐戦記 【オリジナルPV】
http://www.youtube.com/watch?v=F4JobhTBFCk

曲名:イザナミ討伐戦記  作詞:じっぷす

声を交えては 驕る隙を見せて
嘘や背徳も この一振りに甘え
どんな憶測も 疎く眼を濁して
僕ら煽る様に 中指を立てた
、、、、、、
、、、、、、
asakistasakist
2014/05/17
悠月さん
こんばんは、コメントありがとうございます。

私自身好事家の気質を持っていますので、
『読む側を選ぶ』、『稀有』という
マイノリティーを気取れる感覚は何より尊いものですw

重いテーマをそのまま描いてもやっぱり重いだけですからね。
ひねくれた楽天家な私としては、重たいものは大っ嫌いなので、
愛らしい雰囲気で毒々しく賑やかして、
後味の悪いえぐみを残すのが好きですw

撃たれるまで鳥にはそれがなんだか分からないのが救いでしょうかね


山のウサギさん
こんばんは、コメントどうもです。

これは伊邪那美命の歌・・・なんでしょうかね、
伊邪那岐命の歌のように思えますが。
Bからサビに入る処の狙った感満載な間が好きじゃないですなー

私も過去に『侘し静寂と内の鬼』という伊邪那美命の詞を書いてますが、
一つの事物への捉え方は様々ですなw
どこをどう重視するかはご自由に、ですが
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