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Breeze from the South Vol.2 君は天然色特集その2

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2018年8月9日 09:03
こんにちは。松瀧南です。
今回は、大滝詠一さんの「君は天然色」の歌詞について書いていきたいと思います。
作詞は松本隆さん。

まず、歌詞はこちら。
j-lyric.net/artist/a001134/l001847.html

歌詞全体でみると、恋人との別れを明るく歌い上げるような歌詞にみえますが、松本さんの特別な思いが隠されているそうです。
今年のゴールデンウィーク頃にNHKで特集されていましたし、ネットにも結構そのエピソードが書かれているのですが、例えば・・・
「想い出はモノクローム 色を点けてくれ
 もう一度 そばに来て 
 はなやいで うるわしの Color Girl」
ここに出てくる「Color Girl」は妹さんのことだそうです。
松本さんは、若いときに妹さんを亡くされています。妹さんは生まれつき心臓が悪く、体が弱かったそうで、松本さんが妹さんのランドセルと自分のランドセルと2つ抱えて小学校に通っていたということも以前お話しされていました。素敵なお兄さんですね。
また、松本さんの詞はよく「優しい」といわれ、私もそう感じているのですが、ご自身は妹さんの影響が強いのではないかとおっしゃっています。妹さんを亡くされたというと、宮沢賢治が思い出されます。「永訣の朝」・・・。ちなみに、松本さんが所属していた「はっぴいえんど」(メンバーは細野晴臣さん、大滝詠一さん、松本隆さん、鈴木茂さん)は、全員が宮沢賢治の影響を受けているそうです。

「君は天然色」、深いです。妹さんのことを歌っているんだなあと思うと、また違う味わいのある歌詞ですが、ご本人が、「普通のラブソングにも聴こえるように作った」とおっしゃっていたとおり、普通のラブソングとして聴いても「天然色(カラー映画などの「カラー」の意味)」と「モノクローム」の対比構造的なところとか、「机の端のポラロイド写真に話しかけてたら」「耳元に触れたささやき」「渚を滑るディンギーで」というフレーズとか、素晴らしいですよね。私には到底書けません・・・修行せねば。
             
「君は天然色特集」fin.


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